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うんコレ小図鑑⑥ G・アディアセンス

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G・アディアセンス

G・アディアセンス

 

 

グラニュリカテラ・アディアセンス

 

学名 Granulicatella(Abiotrohia) adiacens

通称 NVS(の一種)

発見者 Bouvetら

発見年 1989年

菌の種類 共生

 

彼女は口腔細菌といって、人間の口内に住んでいる菌なの。人間が食べたり飲んだりすることで、腸内に入ってくるので、一部は腸内で検出されます。

「adiacens=寄り添う」の名前のとおり、ひとりでは増えることができないので、他の菌の周りに寄り添って暮らしています。他の菌が作っているビタミンB6やL-システインを栄養に育っています。

彼女が表皮ブドウ球菌と一緒に血中に入ると、感染性心内膜炎(IE)という病気を引き起こします。口の中って意外と血が出ないかな~なんて油断は禁物です。彼女たちは口の中に住んでいるので、抜歯後の傷口から感染することもあるんです。抜歯後は注意してくださいね!

彼女は発見時、「ストレプトコッカス・アジャセンス(S.adjacens)」と名付けられましたが、その後遺伝子解析でアビオトロフィア属へ加入。「アビオトロフィア・アディアセンス(A.adiacens)」として同期加入のディフェクティヴァさんを含めた4人で活動を開始。ところが、更なる遺伝子解析の結果、アビオトロフィア属のメンバーとして相応しくないと判断され、グラニュリカテラ属として活動するようになりました。グラニュリカテラとは「粒状の小さな鎖」という意味なんだそうです。ただ、まだ人間たちの間では彼女の名前が馴染んでいないみたいなので、「Granulicatella(Abiotrophia) adiacens」なんて、昔の名前も一緒に書かれることも。


http://www.eiken.co.jp/modern_media/backnumber/pdf/MM200506_08.pdf

http://www.jscm.org/journal/full/01602/016020089.pdf

http://www.jscm.org/journal/full/02402/024020138.pdf

 

医療監修から一言

感染性心内膜炎って実はとても怖い病気です。心臓に感染するってだけで想像が付きそうですが、心臓の弁と呼ばれる部分に菌の塊を作り、心臓だけにとどまらず脳梗塞などの合併症を引き起こす事があります。
なんだかよく分からない熱が続いた時などに偶然発見される事がありますが、なかなか早期発見の難しい病気として有名です。
もし歯を抜いた後に熱が続くなどある場合には早めに病院に行くようにしましょうね。

 

(補足)
このキャラのコスプレをしてくれた時の画像が、メディアに取り上げられました。激かわなので御覧ください!

http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/330/330619/

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